悲しき上司の無能。ピーターの法則の対処策

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ピーターの法則というものがあります。会社組織において、出世が止まったところがその人の能力の限界であり、そのポジションにいる人は基本的にみな無能だとする法則です。会社そのものは、下から突き上げて来る有能な人材が動かしているという話ですね。
まあ、能力があっても出世をしたがらない人や、上司と折り合いが悪くてしたくでも出来ないという人もいると思うので、必ずしもこの法則がすべて正しいという訳ではないと思うのですが、確かに、と思い当たるフシがあることも事実です。

それにしても、この記事も言っていますし、わたしも以前このホームページで言ったのですが、なぜお金を得るということと、マネジメントをするということがゴッチャになっているんでしょうかね?
個人的には、例えばバリバリに営業などでお金を稼ぐ能力や、奇抜なアイデアをバンバン出す能力、それに高度な専門技術を扱う能力と、人の管理やマネジメントをするという能力はまったく別なものだと思うんですよね。
単純に、どんなに天才的にパソコンを使えたところで、人とコミュニケーションすることが苦手な人にそのまま管理職が務まるわけがありません。
そもそもの稼ぐ能力と出世というのは、本当に切り離して考えた方がいいと思います。
稼ぐ能力が高いからといって、安易に分相応なポジションを与えてしまうことは、会社にとっても本人にとっても辛いと思うんです。
なので、出世を希望する場合には、マネジメント力をまずはつけるよう会社は促すべきですし、それとは別に稼ぐ能力というものに関しては、賃金で報いればいいのだと思います。
何て言うのか、とくに日本の企業はそうだと思うのですが、人を育てることや管理、マネジメントすることに本当に重きを置いていないんですよね。
最近の闇営業問題における吉本の叩かれっぷりを見ても分かるように、組織の末端の人間が何か問題を起こしたとしても、もう知らぬ存ぜぬではすまない世の中です。マネジメントや管理が出来る人材の育成を進めていくしか道はないんですよね。
ただ、ちょうどその管理・マネジメントを担うべき年齢層が就職氷河期世代とちょうと重なっていて、そもそも人材がいないという悲劇がこの国にはあるのですが。
これは、未来を軽視したことへのツケですね、ホント。