「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」
著 ルイス・ダートネル
国立科学博物館のおみやげコーナーで以前見つけて、読みたいなと思っていた本でした。それを文庫本になっていたのを先日本屋で見つけて、即買いしたんですよね。読んでみて、予想以上に単純にとても勉強になる本だと思いました。
まるっきり文系だった自分にとって、周りのものがどうやって出来ているのか、誰かが何かを作っているからこそ、この世界が成り立っているのだと具体的にわかったので、読んでてとても楽しかったです。
何のために勉強しているのかわからなくなってしまった学生に読んでもらいたい本ですね。特に理科系、化学、物理、天文学、生物学などがなんのためにあるのかがハッキリとわかります。
誰かが何かを作っている、誰かが社会を作っている。自分の身の回りのもの、簡単な物質さえ、誰かが何かをしてくれているのだと思い知らされます。
その中で、自分が社会のなかで何に興味を持ち、何をしたいのか、そんな想像を抱かせてくれるので、個人的にはもっと若い時に、高校生ぐらいのときに出会いたかったなと思わせる本でした。
それにしても、文明が亡くなった後に、その道しるべとして本気で作者が書いているので、それはそれですごいなと思いました。