楽天新監督は石井GMに 目指すは根本睦夫か、それとも……

https://www.daily.co.jp/baseball/2020/11/12/0013859861.shtml

すごい驚きました。
三木監督の交代は噂されていましたが、まさか石井GMが監督になるとは……
これは、監督のなり手がほかにいなかったのか、それとも自らがこれまでの責任を取ることに決めたのか。

何にせよ。すごい賭けですよね。そして、来期の成績いかんでは石井GM自身のクビも危ないってことですよね。
ただ見る側としてはとても面白い展開であることは確かです。
確かに、若手の育成が上手く行っていない以上、外様の浅村、岸、涌井、牧田、鈴木が元気なこの数年しか優勝は当分狙えない可能性があります。
結果を早急に出さなきゃいけないという意味で、自ら後悔しないために勝負に出たのかもしれません。

しかし、この展開にふと頭に浮かんだのは広島、西武、ダイエーで黄金時代の礎を築いた根本睦夫。
GMという言葉こそなかった時代ですが、今でいうGMみたいなことやっていた草分けですね。
そして、その根本さんも、クラウンライターから西武の黎明期に短い期間ですが監督をやっているんです。
「がんばれタブチくん」のネモト監督は、そのモデルですね。
ただ今回の石井GMのそれと違うのは、根本さんはチームのいい部分、悪い部分を把握することと、若手を育てることを目的にクラウンライターの監督になり、長期的なビジョンでいたんですよね。特にクラウンライターから西武に親会社が変わってからは、その時の成績よりも、次の広岡監督にいい形でバトンタッチするというい意味合いが強かったんです。
クラウンライターからの据え置き人事とはいえ、親会社の西武もよく腹をくくったなと思うんですが、これは町や沿線のことを考えて線路を引く鉄道の会社だったからこそ、長期的なビジョンで待っていられたのかもしれませんね。
一方で楽天は結果をすぐに求めるIT企業です。
今回は、根本さん的な意味合いというよりは、とにかく来年で一定の結果を出すことを目指す上での石井監督の就任であるような気がします。
まあ、その良し悪しはそれぞれが判断するしかないのですが、これでまた結果が出ないとキツいですね。
選手もそのことがわかっているからこそ、特に石井新監督を慕っている選手たちは奮起をすると思うのですが、果たしてどうなるでしょう。

シーズンが終わったばかりですが、この爆弾人事のおかげで早くも来期が楽しみになってきましたね。

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