四国新聞の偏向報道問題に、メディアを評価する第三者機関の必要性を考える。

なぜ君は「本人」を取材せず批判記事を書くのか…平井卓也の弟が社長「四国新聞」に聞いてみた《香川1区ルポ》

四国新聞が先日の衆議院議員選挙の際に特定の候補を露骨に応援し、逆に対立候補を取材もせずに貶めていたという話ですが、これは確かに酷い話ですね。
しかもその肩入れをする候補の実の弟が四国新聞の社長を務めているという話ですから、これは癒着を疑われても仕方がありません。

長期に渡った安倍政権の中で、報道の自由度がかなり下がったことは、もはや隠しようのない事実ですが、本当に日本のジャーナリズムはどこに行ってしまったのかと思います。
個人的にはメディア各社に特色があったり、意見があるのはいいと思います。
でもだからといってロクな取材もせずにフェイクニュースを喧伝し、世論を誘導しようというのは言語道断な話です。
しかもそれが元大臣ですからね……。
記事にあげられている平井卓也氏は、数カ月前のデジタル大臣時代にNECに対する「脅し」発言で注目を集めましたが、結局、何をやっても結果さえ出ればいいという考えの持ち主なのですかね。

ちょっと、日本のジャーナリズム、見てられないです。
元々、そうだったものが露見しただけのか、それとも、そうじゃなかったのにおかしくなってしまったのか、その判断はつきませんが、もう少し緊張感を持っていほしいし、そもそもジャーナリズムとは何かということを問いかけながら、仕事をしてほしいですね。

個人的に思うのですが、NGOなどの第三者機関がメディアを評価して、認定を与えるような制度って作れないものですかね。
政府でも、身内でもなく、あくまで第三者が、それぞれのメディアの記事がどれだけ信憑性があり、ちゃんと取材をしているのかとかファクトチェックをする感じで。
もしかしたらもうすでにあるのかもしれませんが、そうした機関の認定が世間的にポピュラーなものとなり、評価認定が国民の一つの指標となれば、メディアもその評価を無視できなくなりますし、いい加減な記事を書くことが出来なくなりますし、いわゆる「飛ばし」記事もなくなるのではないかと思います。

確かに自由に書けるということは大事ですが、だからと言って信憑性がない情報を垂れ流がすのは、違いますからね。
まずはメディアそのものが自分たちの襟を正して、権力に忖度することなく、ジャーナリズム精神に乗っ取って仕事をしてくれるのが一番なんですが。