すき家のワンオペだけじゃない。効率化という名の過度な人件費削りに疑問

「妻は厨房で倒れ、3時間放置されて死んだ」牛丼チェーン「すき家」パート女性が”早朝ワンオペ勤務中”に突然死していた!《再び起きた”ワンオペ”の悲劇》

すき家のワンオペ、まだやっていたんですね……。
ここのワンオペが社会問題にまで発展したのは、2014年、今から8年前ですか。
さすがに世の中から叩かれまくっていたので、すき家を運営するゼンショーは、是正を余儀なくされて、人手不足で店舗が縮小されたのを覚えています。
すぐに対応したこと自体は、評価できると思うのですが、ただワンオペそのものを否定していたわけではなく、結果としてまたしてもこのような話が出て来てしまったというわけなんですね。

ゼンショーに限らず、ここのところどの企業も効率化という名のもとにとにかく人件費だけを削り過ぎているような気がします。
一人にどんどんとさせる仕事を増やして、そのうえで残業はするなという話になっているんですよね。
その結果、そうした企業では当然人が辞めていき、残った人が地獄を見るという負のスパイラルに陥っているというわけです。
特に現場と本社の感覚が乖離している企業ほどこの傾向が強いんですよね。
これでは、会社が現場の人間を駒としか扱っていないと思われてもしょうがないですよ。

労基も残業時間だけを見て判断するのではなく、無茶な働かせ方をしていないかどうかをちゃんとチェックしてほしいですね。
そのための指標というか、そういうものが必要なんだと思います。

まあ、今のコロナも終わったところで、人手不足は解決されていない問題として色々な場所でまた顔を出してくることは必至ですからね。
やばい働き方をさせている企業には、人が集まらなくなり、いずれ自分の首を絞めることになるでしょう。

効率化そのものは、経営としてしなくてはいけないことだと思いますが、正社員だけではなく、現場の人間も含めて従業員の健康やワークライフバランスを考える必要はあります。
人を大事にしない会社に未来はないですからね。

とにかく早急にこのような不幸な話が起きないように、どの企業も是正してほしいですね。