明石市「9年連続人口増」実現した子育て民主主義泉市長「子どもを増やすには商人を儲けさせよ」
明石市のこの子育て支援はとてもいいと思います。ようするにお金をばら撒くのではなく、徹底した現物支給をしていくという話ですね。
オムツ代とか給食費を無料にしてくれるのは、子育て世代にとってはかなりありがたい話ですよ。
そして子育て支援に力を入れれば、余裕が出来た分、子育て世代がお金を使ってくれるようになるので地域も儲かるようになる。
その結果税収が増え、さらなる子育て支援ができるようになるという好循環が生まれるといわけです。
ていうか、このブログでも何度となく訴えていますが、子育て支援こそが、少子化対策にもなるし、経済対策にもなるんですよ。
実際明石市では、ほかの地域よりも出生率がずっと高くなりましたし、税収も上がっているわけですから、そのことを証明しているわけです。
大学無料化などの話も含めて、むしろなぜそれをやらないかその理由が知りたいくらいです。
まあ、おそらくは子育て支援による税収が増えると、その分割を食うと思われる人々が議員や業界団体を巻き込んで反対しているというのは簡単に想像出来ますが、今は船自体が沈みかけているわけですから、そんなことを言っている段じゃないんです。
水が侵入してきている穴こそが少子化であり、子育て支援はその穴を防ぐ最初にして最大の手当てなんですからね。
それにしても明石市は、この子育て支援の拡充をする際に予算を倍増させたそうです。
その予算をつけるために、不要な公共事業の予算を削ったとか。まあ、公共事業に関わる事業関係者や担当する課から猛反発されたことは想像にかたくないのですが、ある程度インフラが出来上がっている中でのことなので、でもこれは仕方がないことだと思います。
時代が変わっていく中で予算の優先度が変わっていくのは当たり前の話ですし、それをどう配分するのかが国や自治体をいかにデザインするかという話につながり、一部ではなく出来る限り皆が幸せになるために、そのバランスを取ることこそが政治家の仕事ですからね。
この明石市の市長は少し前にパワハラ問題で話題に上がっていましたけど、反対勢力を抑えるがために前がかりになってしまったのか、それぐらい言葉尻が強くないと抑えきれなかったのか。とにかくそこからもこうした既得権益をなくして今に見合ったものに変えていくには、乗り越えなくてはいけないものが多いことがわかります。
ただ何にせよ、パワハラは絶対にいけませんけどね。