日本企業の風土を説明した話ですが、なるほどその通りだと思いますした。
簡単に説明すると、人生のすべてを会社に捧げ(フルコミット)、どんな命令にも絶対に従い(ヒエラルキー)、新卒で若くして入社した純血の人だけが優遇され、よそ者は入りづらい(クローズ)のこの三つの暗黙の了解があり、この三つをクリアした人だけが保護されるという仕組みになっているんですね。
これは、成長なんてするわけないですね。
そもそもとにかく滅私奉公で働くことのみが許されているわけで、そうした人がイノベーションなど起こせるわけはなく、ただ組織の枠組みの中で零れ落ちないことだけを目的となって生きてしまいますからね。
基本的に無駄な長時間労働と年功序列はまず即時止めた方がいいと思います。
これはもはや害しかないですからね。
投資家もそうした風土を持つ会社を嫌う傾向になってきてますし。
それと日本の企業は正社員=ゼネラリストを育てるみたいな感じになって、とにかく専門外のところにどんどんと異動させることが多いですが、これも止めた方がいいです。
あくまで、本人が会社の中でどこで何をしたいのかを希望を言って、それに沿うようなビジネスパーソンとしてのデザインを援助するというほうが建設的ですよ。
そもそも人事とは、そうやって社員の教育を助けるところも仕事であり、組織の論理でとにかく色んなことを経験させればいいというわけではないのですから。
ていうか、日本の人事は全体的に玉突きの自転車操業的な感覚でやっていますが、ここのところが問題なんですよね。
そもそも各部署に最低限の人間しか配置していないから、そこの人間がいなくなれば、すぐに埋めなくちゃいけなくなって、どんどんと玉突きが広がっていく。
ちょっと余裕があるくらいに人数設定をしておいて、常に人を教育できる仕組みを作っておけば、ここまでひどいことにならないでしょうし。
とにかく、フルコミット、ヒエラルキー、クローズの三つの支配された昭和の感覚の会社は、もう未来はないですよ。
若者たちは、だんだんとそうした会社がイヤだとなってきますし、優秀な人ほど、そうした感覚のない外資に入るようになってしまいますからね。
あんまり純血主義にこだわっていると、結果的に自分たちの首を絞めることになるということに早く気付いた方がいいと思います。