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弦巻 星之介

「スマートな悪 技術と暴力について」 著 戸谷 洋志

「スマートな悪 技術と暴力について」 著 戸谷 洋志 この話は、実はわたしが日々違和感と恐怖を感じていたことでした。 タイトルにあるように最近「スマート」という言葉がスマートフォンの普及とともに広がっていて、あたかもスマートであることが正しく、何人もスマートさを目指さなくてはいけないという風潮すらあります。 実際本作でも触れているように、政府はスマートな社会を目指すと明言すらしていますからね。 本 […]

お金がなくても医者になれる? 和歌山県立医科大の新しい試み

全国初「産科枠」募集 産科医として卒業後9年間の県内勤務を条件に一定額援助 和歌山県立医科大学 これはなかなか面白い試みですね。産婦人科だけでなく、他の科にもこうした枠を設けると色々とメリットがあると思います。 思いつく限りで挙げていくと、まず記事にもあるように極端に医師が不足している科の医師不足の解消には確実に繋がりますね。 地方、特に遠隔地ゆえに医者がほとんどいない地域への赴任を条件とした枠を […]

専門知識があるだけではダメ。応用力を持つ人をいかに育成出来るか。

高学歴なのに貧乏な人が増えているワケ これは何かわかる話ですね。 勉強が出来るのと、仕事が出来るのとはわけが違うという話です。 受験勉強や高校や大学での勉強というのは、あくまで基礎的なものでしかありません。 大学院などでさらに突っ込んだ専門的な知識を手に入れたとしても、それを応用する力がなければ宝の持ち腐れとなっています。 ただの日本の教育を見る限り、基礎教育には長けているのですが、この応用力と言 […]

上島竜兵さんが最後に教えてくれたこと

上島竜兵さんが亡くなってしまいましたね。 ご遺族や芸人仲間だけでなく、日本全国に動揺が広がっているように思えます。 有名人の自死は今に始まったことではなく今までもありましたし、最近でも竹内結子さんや三浦春馬さん、渡辺裕之さんなどの自死が記憶に新しいところです。 でも上島さんの場合は、お茶の間を何十年にも渡って笑わせ続けた人であるが故に、憧れや手の届かない人というよりは、身近な人と感じている存在だっ […]

「昭和16年の敗戦」 著 猪瀬直樹

「昭和16年の敗戦」  著 猪瀬直樹 総力戦研究所の話ですね。 総力戦研究所とは、真珠湾攻撃によってアメリカとの戦争が始まる少し前に開設された内閣総理大臣直轄の研究所のことなんですが、各官庁・陸海軍・民間などから若手エリートたちを選抜して集めて、総力戦体制に向けた教育と訓練をしていたところですね。 総力戦とは、つまり軍人だけが戦争するのではなく、民間も産業界もみな協力して戦争に望むという戦い方で、 […]

「タバコを吸う演技に頼る役者はダメ」は、実は一般人にも当てはまる。

渡辺徹、「タバコ吸う芝居覚えるな」と言われていた理由 いわゆる役者論の一つですれど、これは一般的な感覚から言ってもよくわかる話ですね。 つまり演じながらタバコを吸っていると、タバコを吸うという行為に演技者が頼ってしまい、演技力が向上しないという話です。 これままず役者論からいってもその通りだと思います。 タバコを吸う行為って言うのは、昔は何となくキマッて見えるから、ついついアドリブとかでも多用しが […]

学童の先生の社会的地位の向上と待遇改善を!

「学童の先生」勤続10年で手取り20万円の不思議「学童なんて入れてんじゃねえよ」と罵倒された そう、学童保育の先生。 保育士や介護士の給料が低すぎるというのが社会問題となり、政府もどうにかそれらの給料水準を上げようとしていますが、学童保育の先生の労働環境も改善してほしいですね。 わたしには今、二年生と三年生の娘がいるのですが、二人とも学童保育に通っています。 二人ともいつもより早く迎えに行くと、来 […]

「自分が正義」の前提でSNSで中傷を繰り返す人たちは、まず自分こそが病んでいるのだということを知ってほしい

「ソファに寝転がりながら投稿した」「どうせ誰も見ないと思って」加害者が語った“軽さ” 池袋母子死亡事故の遺族へ向けられた“デジタル暴力” 池袋母子死亡事故の遺族に向けられたSNSでの暴力的な中傷の話ですね。 事故を起こした側の加害者に対する中傷の話はよく聞いていましたが、被害者である遺族に対して何で中傷するのだろうと非常に疑問に思ったことを覚えています。 記事を読んで納得をしたのは、結局、中傷をし […]

「ONCE ダブリンの街角で」

「ONCE ダブリンの街角で」 2007年/アイルランド 数ある恋愛映画の中でも、マイベスト3には入ってくる作品ですね。 いわゆる音楽映画のジャンルにでもあるのですが、劇中で流れる歌がことこどくいい。 この映画のサントラはグラミー賞にノミネートされたのですが、納得です。 わたしも初めてこの映画を観た後すぐにサントラを買いましたものね。 そしてこの映画は、どうしてもそこで歌われる歌に注目があつまりが […]

「ビット・プレーヤー」 著 グレッグ・イーガン

「ビット・プレーヤー」 著 グレッグ・イーガン 現代ハードSFを代表するグレッグ・イーガンの短編集です。 さすがに気鋭の作品だけあって、短編や中編にもかかわらず、どれも読みごたえがありますね。 グレッグ・イーガンと言えば、理系脳がなければなかなか読みづらいという話はよくあります。 でも、いいんです。理屈は理屈として、わからないところは置いたまま、読み進めても。 グレッグ・イーガンはそのSF的な科学 […]