「火星の人」 著 アンディー・ウィアー
「火星の人」 著 アンディー・ウィアー 端的に言うと、火星に行った宇宙飛行士の一人が火星に取り残されてしまって、どうやって生き抜くかと言う話ですね。 文庫版の解説にもありますが、多くの人は奇しくもどちらもトム・ハンクスの主演作である「キャスト・アウェイ」と「アポロ13」を足して2で割ったような印象を受けたと思います。 典型的なサバイバルものですが、ポイントはこれがどこかの島などではなく、火星であ […]
「火星の人」 著 アンディー・ウィアー 端的に言うと、火星に行った宇宙飛行士の一人が火星に取り残されてしまって、どうやって生き抜くかと言う話ですね。 文庫版の解説にもありますが、多くの人は奇しくもどちらもトム・ハンクスの主演作である「キャスト・アウェイ」と「アポロ13」を足して2で割ったような印象を受けたと思います。 典型的なサバイバルものですが、ポイントはこれがどこかの島などではなく、火星であ […]
あだち充作品の中で「タッチ」に次ぐ知名度の高い作品ですね。 野球にラブコメを混ぜたところは、あだちさん得意のカタチですが、大きく違うのは「タッチ」が三角関係を描いたのに対し、本作はそれをさらに進める形で四角関係を描いているというところです。 三角関係はアンバランスなので、ドラマにしやすいのですが、四角関係で二つのカップルがほとんど出来ている状態だとなかなかドラマとして仕上げるのは難しいんですよね。 […]
「スマートな悪 技術と暴力について」 著 戸谷 洋志 この話は、実はわたしが日々違和感と恐怖を感じていたことでした。 タイトルにあるように最近「スマート」という言葉がスマートフォンの普及とともに広がっていて、あたかもスマートであることが正しく、何人もスマートさを目指さなくてはいけないという風潮すらあります。 実際本作でも触れているように、政府はスマートな社会を目指すと明言すらしていますからね。 本 […]
「昭和16年の敗戦」 著 猪瀬直樹 総力戦研究所の話ですね。 総力戦研究所とは、真珠湾攻撃によってアメリカとの戦争が始まる少し前に開設された内閣総理大臣直轄の研究所のことなんですが、各官庁・陸海軍・民間などから若手エリートたちを選抜して集めて、総力戦体制に向けた教育と訓練をしていたところですね。 総力戦とは、つまり軍人だけが戦争するのではなく、民間も産業界もみな協力して戦争に望むという戦い方で、 […]
渡辺徹、「タバコ吸う芝居覚えるな」と言われていた理由 いわゆる役者論の一つですれど、これは一般的な感覚から言ってもよくわかる話ですね。 つまり演じながらタバコを吸っていると、タバコを吸うという行為に演技者が頼ってしまい、演技力が向上しないという話です。 これままず役者論からいってもその通りだと思います。 タバコを吸う行為って言うのは、昔は何となくキマッて見えるから、ついついアドリブとかでも多用しが […]
「ONCE ダブリンの街角で」 2007年/アイルランド 数ある恋愛映画の中でも、マイベスト3には入ってくる作品ですね。 いわゆる音楽映画のジャンルにでもあるのですが、劇中で流れる歌がことこどくいい。 この映画のサントラはグラミー賞にノミネートされたのですが、納得です。 わたしも初めてこの映画を観た後すぐにサントラを買いましたものね。 そしてこの映画は、どうしてもそこで歌われる歌に注目があつまりが […]
「ビット・プレーヤー」 著 グレッグ・イーガン 現代ハードSFを代表するグレッグ・イーガンの短編集です。 さすがに気鋭の作品だけあって、短編や中編にもかかわらず、どれも読みごたえがありますね。 グレッグ・イーガンと言えば、理系脳がなければなかなか読みづらいという話はよくあります。 でも、いいんです。理屈は理屈として、わからないところは置いたまま、読み進めても。 グレッグ・イーガンはそのSF的な科学 […]
「MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝」 原作 高橋昌也/作画 近藤和久 これ、子供のときに読んでやたら印象に残った本なんですよね。 今思えば、原作が元ストリームベース(モデラー集団、「プラモ狂四郎」にも出てた)であり、「ガンダムセンチネル」を描いた高橋昌也さんで、作画がその後ガンダム漫画で一世を風靡する近藤和久さんなんで、面白くないわけないんですけれどもね、子供のときはそんなことまったく意識 […]
「ベリングキャット デジタルハンター、国家の嘘を暴く」 著 エリオット・ヒギンズ ネットにある動画や画像などの、いわゆるオープンソースを分析することで事実を突き詰めていくNGOの話ですね。 日本ではまだあまり知られていませんが、すでにこの集団が欧米のマスメディアの在り方を変えています。 本を読んでまず驚いたのは、この本の作者であり、ベリングキャットの創設者であるエリオット・ヒギンズ自体は、そもそ […]
「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」 著 コニー・ウィルス 大好きなコニー・ウィルスの航時歴史家シリーズですね。 シリーズの順番で言うと、「ドゥームズデイ・ブック」に続く二番目の話です。 本作の舞台は主に19世紀中頃の英国ヴィクトリア朝時代。 そこに1940年の第二次世界大戦中の話が絡んできます。 シリーズの他の話である、「ドゥームズデイ・ブック」や「ブラックアウト/オ […]