「マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か ♯Me Tooに加われない男たち」 著 杉田俊介

「マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か ♯Me Tooに加われない男たち」  著 杉田俊介 ジェンダー平等を説明するために、いわゆるマジョリティの男性に向けて書かれた本ですね。 通常、ジェンダーやフェミニズムと銘打った本は、どうしても女性が手にとって読むことが多いのですが、あえて男性に向けて新書で書いたという点で画期的な試みであると思います。 本の内容としては、ジェンダーやフェミニズムといっ […]

このタイミングでウクライナ人花嫁を求める中国人男性の浅ましさと、日本人男性の後ろ暗さ

“ウクライナ人の花嫁”を欲しがる中国人男性が武力侵攻後に急増した理由 中国の結婚相談所のサイトでウクライナ人の花嫁を欲しがる中国人男性が増えているという話ですが……あさましいという言葉しか出てきません。 一人っ子政策が長らく続いていた中国において、家を継ぐ男子ばかりが望まれ、結果男女比がアンバランスになり、結婚が出来ない男性が多いというのは少し前からよく聞く話でした。 なので、花嫁を中国国外に求め […]

小学校で毎年クラス替えすることのメリット

全国では主流!? 県内初「毎年のクラス替え」 長野市の裾花小が導入へ 保護者から賛否も… ねらい・期待される効果は そう、これ、わたしも自分の子供が進級するときに初めて知ったんですが、今は毎年クラス替えするのがスタンダードになりつつあるんですよね。 記事にもありますが、東京の小学校はもうほとんどそうだと思います。 わたしの子供の時は、2年に1回だったので、最初に毎年クラス替えをすると聞いたときは違 […]

ウクライナとアメリカに政治的な妥協を迫る橋下徹さんの主張の偏狭さ

橋下徹さん、アメリカのバイデン大統領に噛みつく「ロシアと戦えないなら、とりあえず政治的妥結を探れっちゅうの」 元大阪府知事で弁護士の橋下徹さんの主張が物議を醸しだしています。 ロシアのウクライナ侵攻に際しての話なのですが、ようするにNATOが参戦するつもりがないなら、ロシアと政治的な妥結をしろという話です。 ロシアの主張をある程度アメリカが受け入れ、ウクライナに妥協するようにアメリカが説得しろと言 […]

日本にもいたワレンシュタイン。地位関係性を利用する、無自覚な犯罪者たちをあぶり出せ。

榊英雄監督の女優への性加害は「有名な話」と関係者 告発された“悪の所業”は氷山の一角か 映画監督が、キャスティングを餌に女性に性的加害を加えていたという話ですけれど、これは論外ですよね。 Me Too運動のキッカケとなったのが、やはりミラマックスという新興の映画会社で絶対的な存在であったワレンシュタインというプロデューサーの女優への性加害ですが、やっぱりというか、日本にも同じような話があるというこ […]

「人間昆虫記」著 手塚治虫

「人間昆虫記」著 手塚治虫 日本が誇る巨匠の中編漫画ですね。 有名な作品群に比べれば一般的にはあまり知られていない作品ですが、異色の劇画として知る人ぞ知る作品です。 物語は、十村十枝子を中心に動きます。 特徴的なのは、十枝子の類稀な能力です。 それは才能のある人間をコピーして自分のものに出来るというものです。 ただ鍛錬をしてその技術を習得するというより、自身の魅力を使ってありとあらゆる手を使って相 […]

「プラテネス」著 幸村誠

「プラテネス」 著 幸村誠 デブリ(宇宙ゴミ)を回収する宇宙飛行士の話ですね。 近未来において宇宙に進出する人間の心理をうまく描いていますね。 秀逸なのは、デブリ回収という地味な職業に光を当てることで、世界の矛盾はおろか、宇宙という環境に身を置く人間の哲学的な変化を見事に表現しているという点です。 宇宙を舞台にした話なので、SF的な様相が強いような印象を受けますが、実際話の大半は哲学的な問答である […]

「ビューティフル」

「ビューテヒフル」 2010年/メキシコ 「バベル」や「21g」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督し、ハビエル・バルデムが主演をした映画です。 話の筋そのものは至って単純で、ようする癌により余命宣告を受けた主人公が、幼い子ども2人を残して、なかなか自らの死を受け入れられないというものです。 映画を観ていてすぐにわかるのは、ものすごくリアリティがある映像だということ。 いかに差し迫った現 […]

「交響詩篇エウレカセブン」著 片桐人生・近藤一馬/BONES

メディアミックスの成功例としてよく語られる作品ですね。 アニメの評価が高いことはよく知られていますが、個人的にはそれに負けず劣らずこの漫画版も好きです。 特にエンディングの終わり方は、ちょっと切ない漫画版の方が好きですね。 この作品が広く受け入れられたのは、ひとえにテーマがわかりやすく、そこを徹底的に深掘りしているからです。 「好きって何?」「信じるってどういうこと?」 単純な気持ちを突き詰めてい […]

「鉄人」著 矢作俊彦・落合尚之

「鉄人」著 矢作俊彦・落合尚之 隠れた名作ですね。 押井守さんや安彦良和さん、大友克洋さんというそうそうたるメンバーが絶賛している作品です。 まず話の設定が面白いです。 現代の旧満州が舞台で旧日本陸軍が隠していた兵器が次々に出てくるわけですから、歴史が好きな人には興味深いですね。 そこに最新のロボット技術の話がうまく噛み合っているわけですから、SFとしてこの上ない話です。 この作品を読んでいて思う […]