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厳選映画批評

「ローマの休日」

「ローマの休日」 1953/アメリカ 今も語られる機会の多い古典であり、オードリー・ヘプバーンの名を世界に知らせしめた作品ですね。 物語は不自由な公務に嫌気が差したヘプバーン演じるアン王女がグレゴリーペック演じるアメリカ人記者ジョーと出会い恋に落ちるという話です。 話の味噌となるのは、このジョーという人物がそもそも記者として特ダネ欲しさにアン王女に付き纏ったという点。 つまり、ジョーにはそもそも王 […]

「ブレットウィナー」

「ブレットウィナー」 2017/カナダ、アイルランド、ルクセンブルク アカデミー賞長編アニメ賞でノミネートされた作品ですね。 舞台は2001年のタリバン政権下にあったアフガニスタンです。 原理主義の名の下に女性に権利がほとんどなく、女性は教育を受けられないどころか、家にいることしか許されていません。 実際物語は、主人公である少女パヴァーナに本を読ませた罪で父親が逮捕拘束されたところから始まります。 […]

「ザ・ファブル」

「ザ・ファブル」 2019年/日本 人気漫画が原作の映画ですね。 わたしも原作を読みましたが、非常に面白い漫画でした。 面白い漫画だけに、映画化はある程度興行収入的には期待できるものの、内容的には、どうしてもハードルが高くなってしまいますね。 映画を観てまず思ったのは、基本的に漫画のストーリーを壊さずに追ったんだなということ。 ラストの砂川らの一味と小島との対決場面への持って行き方が異なっていまし […]

「機動戦士ガンダムNT」

「機動戦士ガンダムNT」 2018年/日本 「逆襲のシャア」から「UC」に続く流れに沿った話ですね。 「UC」の物語を作った作家の福井晴敏さんが「UC」の外伝的に書いた小説を映像化したものです。 NTとはナラティブの略語であり、物語とニュータイプのダブルミーニングだそうです。 つまり、「逆襲のシャア」で登場したサイコフレームにまつわる話の続きであり、サイコフレームはパイロットの力をモビルスーツに直 […]

「おおかみこどもの雨と雪」

「おおかみこどもの雨と雪」 2012/日本 わたしが観た細田守監督作品の中では、今のところ間違いなく一番好きな作品ですね。 おおかみおとこと恋に落ちた花が、夫となったおおかみおとこが死んだあとに残された子ども二人を育てていく話なのですが、花のキャラクターがいいですね。 普通なら、オオカミと人間の混血であるのなら、とにかく人間にさせるように母は仕向けると思います。 でも、花にとっては、それはおおかみ […]

「ハンナ・アーレント」

「ハンナ・アーレント」 2012年/ドイツ・ルクセンブルク・フランス 「イェルサレムのアイヒマン」を書いた頃の思想家・ハンナ・アーレントを描いた作品ですね。 ナチスの高級将校であり、ホロコーストにおいてユダヤ人の輸送計画を実行していたアイヒマンが逃亡先のアルゼンチンで、イスラエルの諜報機関であるモサドによって捕らえられたところから物語は始まります。 自身もドイツ系ユダヤ人であり、フランスで収容所に […]

「閃光のハサウェイ」

「閃光のハサウェイ」 2021/日本 まずクオリティーが高くてビックリしました。ホテルの襲撃のシーンとかアニメなのに、すごいリアリティでしたね。 原作は、ガンダム産みの親である富野由悠季さんの小説です。 30年以上前にわたしも読みましたが、若年ゆえにサッパリ感情移入が出来なかったのを覚えてます。 νガンダムに比べて、クスィーガンダムやペーネロペーのデザインもあまり好きじゃありませんでしたしね。 な […]

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」 2021/日本 四連作における最期の作品ですね。 これまで過去三作からの伏線およびテレビシリーズから続く旧世紀シリーズからの決着をいかにつけるのかと注目された作品ですが、結論からいうと、庵野総監督はしっかりと作品を終わらせることが出来たと思います。 ここから先は、ネタバレになるので、観た人だけが読んでいただければと思います。 本作における冒頭の戦闘シーンは、いわゆ […]

「ブルドゥー『ディスタンクシオン』講義」 著 石井 洋二郎

「ブルドゥー『ディスタンクシオン』講義」  著 石井 洋二郎 フランスの社会学者のブルデューの著書として有名な「ディスタンクシオン」の解説本ですね。 ディスタンクシオンを理解する上で、肝となる概念がハビトゥスです。 ハビトゥスとは人々の日常経験において蓄積されていくが、個人にそれと自覚されない知覚・思考・行為を生み出す性向のことをいいます。 つまり、生まれ育った環境の中で、自らが意識することなく自 […]

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」 2012/日本 四連作のうち三番目の話ですね。 冒頭からいきなり前作より14年も過ぎていることがわかって面食らいます。しかも死んだと思われたアスカはなぜか片目に眼帯をして生きているし、ミサトさんたちはネルフの対抗勢力を作っているし、完全に浦島太郎状態であるシンジとともに観ている方も訳がわかりません。 ただこうしてパッと見、テレビシリーズと大きな違いが見える「Q」も […]