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厳選映画批評

「シン・ゴジラ」

「シン・ゴジラ」 2016/日本 エヴァンゲリオンの庵野秀明さんが総監督を務めた作品ですね。 小さい頃から特撮が大好きだった庵野さんがCGだけに頼らず、昔ながらの特撮を併用することで改めてゴジラを復活させたという点でも面白いです。 庵野さんが満を持して作ったという話題性もありましたが、内容も世相に合っていて面白く、結果的に大ヒットしました。 特撮映画には珍しく、日本アカデミー賞も獲りましたね。 個 […]

「ゴジラ-1.0」

「ゴジラ-1.0」 2023/日本 同じ山崎貴監督が作った西武遊園地のアトラクションが迫力があって面白かったので、絶対に4DXで観たいと思っていました。 念願かなって4DXで観れたんですが、いやあ、やっぱり迫力があって面白かったですね。 前作「シン・ゴジラ」をはじめ、これまで数多くのゴジラ映画がありましたが、今回わたしがものすごく興味を持ったのはその舞台が終戦直後に設定されている点です。 まさに日 […]

「サンドランド」

「サンドランド」 2023/日本 「ドラゴンボール」の後に短期集中連載された作品を年月を経て映像化された鳥山明さん原作の作品ですけれど単純にすごく楽しめました。 一緒に行った小学生の子ども二人も大喜びで大満足していましたね。 世代を超えて楽しめる鳥山作品の底力を見た気がします。 物語は水が干上がり砂漠となりつつある国の話なんですけれど、設定を聞いただけで鳥山作品には珍しくテーマ性が前面に出てる気が […]

「君たちはどう生きるか」

「君たちはどう生きるか」 2023/日本 待ちに待った宮﨑駿最新作にして、おそらくさすがに最後になるであろう作品。 「風立ちぬ」から10年ですが。まさにその年に生まれた長女は、小学校4年生になっているわけで、改めて時の流れを感じます。 さて、そんなわけでわたし個人としてはようやく観れたのですが、まだ公開から10日ほどしか経ってません。 そして今回は宣伝活動を一切やらないほどねたを言わないでほしいと […]

「ドラえもん のび太と空の理想郷」

「ドラえもん のび太と空の理想郷」 この時期恒例のドラえもん映画。 今年も子どもたちと観に行きました。 脚本は、古沢良太さん。 今年の大河ドラマ「どうする家康」もそうですし、「Always 三丁目の夕日」シリーズや、「探偵はBarにいる」シリーズを書いている、今ノリに乗っている脚本家ですね。 内容は、ユートピアを求め、そこに染まることが、ときに心をなくしてしまうことに繋がっていしまうかもしれないと […]

「コーダ あいのうた」

「コーダ あいのうた」 2021/アメリカ、フランス、カナダ アカデミー賞の作品賞を獲った作品ですが、納得の選出です。 まずテーマがいいです。 障害者ばかりの家族の中で、奮闘しなければいけない健常者に焦点が当てられているのですが、これ、ここに注目するのは非常に大事な話ですよね。 どうしても障害者の話になると、障害者そのものが主人公になりがちで、そうした物語ももちろん非常に意義深いのですが、当事者と […]

「秒速5センチメートル」

「秒速五センチメートル」 2007年/日本 「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」などでもはや多くの人にその名をとどろかせることになった新海誠監督の初期の代表作ですね。 実は個人的には、新海作品の中ではこの作品がダントツでいいと思っています。 「君の名は。」以降、川村元気さんが新海監督のプロデューサーとして参加してからは、良くも悪くも新海作品は万人受けする作品になっていったのですが、初期の […]

「すずめの戸締まり」

「すずめの戸締まり」 2022/日本 エンターテイメントとして安定の面白さがありますね。 ファンタジーの要素が強いのですが、話に入りやすく最後まで楽しんで観ることが出来ました。 地震に神がかり的な説明を与えてしまっている点については賛否両論があるとは思いますが、「戸締まり」のアイデア自体は面白く、ストーリーそのものはエンタメ作品として素直に観入ってしまいましたね。 どうしても有名な監督作品の場合、 […]

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」 1988年/日本 久しぶりに観たんですけれど、不思議と今まで観たときとは少し違う印象を受けました。 簡単に展開を説明すると、地球に居座る人間に絶望したシャアが巨大な隕石を地球に落とすことによって粛清をしようというのをアムロが止めようとする話です。 これまでそう理解していたし、実際大筋ではその流れで間違いないのですが、話をよく見てみると、実は映画そのもののテーマは […]

「ベイビー・ブローカー」

「ベイビー・ブローカー」 韓国/2022 「万引き家族」の是枝監督が韓国で撮った作品ですね。 是枝監督は一貫して家族の在り方について深掘りしていますが、この作品も例に漏れずにテーマはそこにあり、しかも「万引き家族」よりもさらに深化しているように思えました。 物語はいわゆる日本でいうところの赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃん、ウソンを巡る話なのですが、慈善団体の職員とつるんでいた赤ちゃんの仲介を行う […]