なぜ差別反対のナイキのCMに、「日本人を悪者にするな!」という声を上げる人がいるのか。

ナイキCMに「感動した」「日本人を差別主義者の悪者にしてる」賛否両論。実体験ストーリーの説明伝わらず

ナイキのCM「動かしつづける。自分を。未来を。 The Future Isn’t Waiting. | Nike」が論争の的になっています。
3人のサッカー少女がスポーツを通じて学校や社会でのいじめやアイデンティティについての悩みから解放される様子が表現されているCMなのですが、感動したという声がたくさんある一方で、「日本人の多くが差別をしているのではないかという印象操作ではないか?」という声もたくさんあるようです。

個人的にはとてもいいCMだと思います。商業的なあざとさは感じなくはありませんが、世界的に大きな企業がこうしたメッセージを発信することはとても大事でしょう。

まあ、人それぞれ色々な主観や意見はあってしかるべきだと思うので、何を思っていもいいと思いますが、ただこの映像を観て、「日本人をバカにしやがって」的な意見がたくさん出てくるところに、何だろう、多くの人がそんなに自信がないのかな、と思ってしまいました。
普通に考えれば、差別や虐めなど日本に限ったことではなく、どこにでもあることだとわかります。
ヨーロッパでもアメリカでも様々な形であるでしょう。
日本に限ってそれはないというのは幻想に過ぎず、日本で暮らして年を取って行けば、多かれ少なかれ、いじめや差別の場面に出くわすことも多いでしょう。
そんなことはどの外国人が見たって、日本に限った話じゃないことくらいわかるはずなのです。
でも、それが「日本人を悪者にしやがって」という発想になってしまう……正直、そうした考えが多数の意見として形成されてしまうことにナショナリズムを感じざるを得ず、ある種の怖さすら感じます。

たぶん、今回「日本人を悪者にしやがって」と言っている人たちは、日韓の間にある「慰安婦問題」が頭にあるんだと思います。
朝日がデマを流したおかげで、韓国がそれを喧伝し、日本人が悪者にされている。
そうした事態に常日頃から腹を立てており、こうした映像でさえもすぐに「また日本人を悪者にしやがって」と反応をしてしまっているのでしょう。

上記の記事によれば、保守的なインフルエンサーに触媒されて、「日本人を悪く言いやがって」という意見が増えていったそうですが、本当にそのインフルエンサーが言っていることが正しいのかもうちょっと冷静に考えてほしいです。何でもかんでも、乗せられてしまうこと自体が社会をおかしな方向に向かわせてしまうのですから。

まずこのナイキのCMは、実体験のストーリーを元に作られたものであり、何もないところから何かを意図するために作られたものではありません。
見ればわかると思いますが、わからないというので明確に言いますと、あくまでCMのテーマはどう見ても差別やいじめに対するNOであり、特定の民族に対してとやかく言っている訳でないことくらい、バイアスのかかった目で見ない限りはわかるはずです。

慰安婦の問題だって、確かに朝日の記事は捏造だったのかもしれませんが、かといって、慰安婦がなかったという話を証明しているわけではないんですよ。
そもそも白馬事件で政府が日本軍が慰安所を作っていたことを認めているのですから、慰安婦が無かったなんて言えないんです。
もちろん韓国や中国が言っている通りの人数が果していたのかとか、わからない点が多いことも確かですが。

でも、自分たちの都合のいいように話を解釈をして、都合のいいことだけを流布して、それにまんまと乗せられてしまう……
乗せられてしまうのは、自分の方につねに「日本を舐めるな」という想いがあるからで、チャンスとあらば、すぐに書き込んでしまうのですね。
そうなると、それはもはや感想ではなく、主張になってしまっていると思います。

まあ、常に「日本を舐めるな」という想いをフツフツと抱いてしまっている時点で、わたしにはそんなにも日本人として自信がないのか、と思ってしまうのですが。

ちなみに議論になっているナイキのCMはこちらです。
あとは観た人が判断してくれればな、と思います。

「動かしつづける。自分を。未来を。 The Future Isn’t Waiting. | Nike」