森喜朗会長辞任で、後任は川渕三郎氏に

森喜朗会長が辞意 12日表明へ 女性蔑視発言で引責
【速報】森会長が辞任の意向伝える 後任は川淵三郎氏で調整

ついに辞任されましたね。
しかし、五輪組織委員会は、わかりやすく初期対応を間違えましたね。
辞任を求めるなら、すぐにやらなければいけませんでした。
企業の不祥事などと同じで、こういうことは迅速に対応しなければ、ほとんど意味をなさないんですよね。

世論を甘く見た結果ですが、そもそも世論をそうやって甘く見ていたからこその対応で、なるべくしてなったという印象です。
結果的に日本の後進性を世界に発信することになったわけですが、そういう意味では森会長が日本が色々なことにおいて立ち遅れているのだということを日本人自身(特に中高年の男性)に知らしめたので、ある意味でそれが最後の奉公だったのでしょう。

後任とされている川渕さんには期待が大きいですね。
Jリーグの初代チェアマンですが、Jリーグを読売の圧力に屈せずにプロ野球のように企業主体にせずに、地域に根付いた組織にした人です。
そういう意味では、この人ほど適任な人はいないでしょう。
ただ「日本国記」を称賛する等時折見せる保守思想は気になるところですが。
果たして多くの外国人が参加するオリンピックという舞台に対して、そうした思想が相応しいかどうかは、ちょっとそこは微妙なところですね。
なぜここでまた高齢の男性が登場するんだという疑問もありますが、それほど今の日本には人材がいないのでしょう。
確かに、年功序列で育てて来なかったことは事実ですから。

まあ、火中の栗を拾うことになるでしょうが、五輪をやるにしろやらないしろ、頑張ってほしいですね。
とにかくこの森騒動をきっかけに日本社会の意識そのものが縦のヒエラルキーから多様性へと変わっていくことを望みたいです。

関連記事:
体育会系のマッチョなノリが日本を亡ぼす