小学校で毎年クラス替えすることのメリット

全国では主流!? 県内初「毎年のクラス替え」 長野市の裾花小が導入へ 保護者から賛否も… ねらい・期待される効果は

そう、これ、わたしも自分の子供が進級するときに初めて知ったんですが、今は毎年クラス替えするのがスタンダードになりつつあるんですよね。
記事にもありますが、東京の小学校はもうほとんどそうだと思います。

わたしの子供の時は、2年に1回だったので、最初に毎年クラス替えをすると聞いたときは違和感があったのですが、実際に1年でクラス替えをしま娘を見て、クラス替えは毎年やった方が絶対にいいと思うようになりました。
理由は単純で、クラスの中の上下関係や人間関係を固定化させずに済むからです。
どうしても人がそれなりに集まると、押し出しの強い子とそうじゃない子がいて、気がつくと自然と上下関係とまで行かなくとも、人間関係を優位に進める子とそうじゃない子が出てくるんですよね。
そして低学年ほど、協調性などがわからないままに、単に押し出しだけで自分がやりたいようにやってそれでうまくやってしまう子が出てくるんです。
子どもからしてみれば、まだよく教育されていない部分が多く、また親も親で学校での振る舞いに気づかない場合が多い。
でも、人間関係の土台となる上下関係のようなものはいつの間にか固定されてしまって、子どもの力で動かせないものになってしまっているんですね。
クラス替えがないとこれがより固定化されてしまいます。
でも、一年ごとにクラス替えがあれば、そこでリセットされるので、嫌な人間関係に巻き込まれしまってにっちもさっちもいかなくなっていた子は、やり直しが出来る訳です。
また押し出しだけで人間関係を優位に進めていた子も、その優位さが失われるので、学びの機会を与えられます。

ポイントは教師が子どもの人間関係や力関係を把握していることですね。
何か自分が子どもの時は、クラス替えとかかなり適当な感じで振り分けられているように思っていたのですが、今、子どものクラス替えを、子どもの人間関係を鑑みて観てみると、かなり学校側が考えに考えて巧妙に振り分けているのが分かります。
問題がある人間関係の当事者はなるべく離されたり、問題のある子は主任教師のクラスに振るわけられたりと、よく練っているのがわかりますね。

子どもからしてみれば、やっと慣れたクラスを簡単に変えてほしくないという気持ちと、新しく新鮮な気持ちなれるのでクラス替えを歓迎する気持ちが半々だと思いますが、小学校時代はあくまで、いかに人と接することで人格形成をしていくことが最も大事なことだと思うので、色々な友達と出会うためにも、一年ごとのクラス替えはメリットしかないですね。

子どもの時にこういう視点を持てていたらと思いますが、ただ自分たちが思っていた以上に、学校や教師は子どもたちのことを考えているんだなってことが、親になってみるとわかりますね。
感謝、感謝です。