「ヴィンランド・サガ」 著 幸村誠
「ヴィンランド・サガ」 著 幸村誠 「プラテネス」で有名になった幸村誠さんの作品ですが、これは間違いなく名作ですね。 正直、「プラテネス」よりいいです。 ここ何年かで読んだマンガの中で一番いいんじゃないかな。 まずネタバレを含みますので、読んだ人のみ先を読んでいただければと思います。 さて、舞台が日本人にはなかなか馴染みのない、中世以前のヨーロッパで、しかも略奪・狼藉を働くバイキングを題材にしてい […]
「ヴィンランド・サガ」 著 幸村誠 「プラテネス」で有名になった幸村誠さんの作品ですが、これは間違いなく名作ですね。 正直、「プラテネス」よりいいです。 ここ何年かで読んだマンガの中で一番いいんじゃないかな。 まずネタバレを含みますので、読んだ人のみ先を読んでいただければと思います。 さて、舞台が日本人にはなかなか馴染みのない、中世以前のヨーロッパで、しかも略奪・狼藉を働くバイキングを題材にしてい […]
「虚空の人」 著 鈴木 忠平 元プロ野球選手のスター選手だった清原和博さんが覚醒剤取締法違反で逮捕されてから、執行猶予が開けるまでの様子を描いた本です。 実は、清原さんは、子どもの頃のわたしにとって、一番のスターだったんですよね。 物心ついたころから、西武ライオンズのファンだったわたしにとって、甲子園で大活躍してから西武に入団し、ライオンズの黄金期の四番打者として活躍していく清原選手の姿は、本当 […]
「手塚治虫とトキワ荘」 著 中村右介 トキワ荘にまつわる話を膨大な資料をもとに調べられているルポです。 これまで漠然と知っていた話も、ああ正確にはこうだったのかとか、こういう話だったんだとか、ここがこう繋がるだという感じで、色々と知ることが出来て非常に楽しめました。 知識欲が非常に満たされましたね。 出版社の成り立ちというか、発展の仕方も時系列にわかるのでとても興味深かったです。 特にトキワ荘の […]
「部長島耕作」 著 弘兼憲史 課長だった島耕作が部長に昇格したあとの話です。 シリーズの第二弾ですね。 個人的には、「課長」よりも「部長」シリーズの方が面白かったです。 たぶん、それは「課長」の時の時代背景がバブルの時代で、今のわたしたちの感覚からするとどうしても違和感を覚えてしまうんですよね。 漫画が面白くない訳じゃないんです。 漫画は面白かったんですが、どうしても読んでいてジェネレーションギ […]
「オベリスクの門」 著 N・K・ジェミシン 「第五の季節」シリーズの第二弾の話ですね。 「季節」を引き起こしたのが誰かがわかったところで前作は終わったのですが、本作はそこからの続きになります。 カリストマに辿り着いたエッスンがその地に根付き、その地を守るために帆走する様子が、オベリスクの門の開門への道筋とともに描かれています。 同時に夫ジーニャによって連れ出されたナッスンの様子も描かれるのですが […]
「情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて」 著 セザー・ヒダルゴ 世界の捉え方の感覚を根本から変えてくるほど、衝撃度の高い本でした。 世界が基本的に物理の法則の中で出来ていることは、現代人のもはや常識です。 しかし物理の法則とは、コーヒーにミルクを垂らすと次第に混ざった溶けていくかのごとく、基本的に秩序から無秩序に変化するものであり、そう考えると、物理の法則とは逆方向のベクトルに進 […]
「課長島耕作」 著 弘兼憲史 名前は当然知っていたけど、ちゃんと読んだことがなかった漫画でした。 30年前の作品ですが、ずっとシリーズが続いているだけあって読ませますね。 作品の節々に作者の弘兼さんがしっかりと様々なことを調べ上げてから描いているので、この時代の大企業のサラリーマンをリアリティーある描写でもって表現していると思います。 単純に漫画としての面白さとともに、その時代背景を後世から読み […]
「第五の季節」 著 N・K・ジェミシン N・K・ジェミシンの三部作なる大作の一作目の作品です。 本作を含め、三部作すべてでヒューゴー賞を三年連続で受賞しているので、SF小説ファンとしてはかかせない作品ですね。 さて、本作についてなんですが、まず読んでみて気づくのが、世界観がほぼ作者の想像によって作られている、つまりフルスクラッチの世界観で作られているという点です。 気補填的にSF小説の多くは想像の […]
「コーダ あいのうた」 2021/アメリカ、フランス、カナダ アカデミー賞の作品賞を獲った作品ですが、納得の選出です。 まずテーマがいいです。 障害者ばかりの家族の中で、奮闘しなければいけない健常者に焦点が当てられているのですが、これ、ここに注目するのは非常に大事な話ですよね。 どうしても障害者の話になると、障害者そのものが主人公になりがちで、そうした物語ももちろん非常に意義深いのですが、当事者と […]
「秒速五センチメートル」 2007年/日本 「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」などでもはや多くの人にその名をとどろかせることになった新海誠監督の初期の代表作ですね。 実は個人的には、新海作品の中ではこの作品がダントツでいいと思っています。 「君の名は。」以降、川村元気さんが新海監督のプロデューサーとして参加してからは、良くも悪くも新海作品は万人受けする作品になっていったのですが、初期の […]