「宮部みゆき責任編集 松本清張短編コレクション 下」 著 松本清張
「宮部みゆき責任編集 松本清張短編コレクション 下」 著 松本清張 宮部みゆきさんが編集した松本清張さんの短編集の下巻です。 この本に収録されているのは、 「支払い過ぎた縁談」 「生けるパスカル」 「骨壺の風景」 「帝銀事件の謎」 「鴉」 「西郷札」 「菊枕 ぬい女略歴」 「火の記憶」 の八編です。 個人的に面白かったのはやはり「西郷札」。 そもそも西南戦争のあたりの歴史に非常に興味があり、色々 […]
「宮部みゆき責任編集 松本清張短編コレクション 下」 著 松本清張 宮部みゆきさんが編集した松本清張さんの短編集の下巻です。 この本に収録されているのは、 「支払い過ぎた縁談」 「生けるパスカル」 「骨壺の風景」 「帝銀事件の謎」 「鴉」 「西郷札」 「菊枕 ぬい女略歴」 「火の記憶」 の八編です。 個人的に面白かったのはやはり「西郷札」。 そもそも西南戦争のあたりの歴史に非常に興味があり、色々 […]
「団地と移民 課題最先端「空間」の闘い」 著 安田 浩一 高度成長期に日本中に作られ、かつては最先端の生活の場であった団地の今のルポです。 団地のイメージは、世代によってだいぶ違いますが、わたしの子どもの時には団地に住んでいる友達はたくさんいましたね。 団地には公園などもあるので、自然に集まる機会も多く、とにかく人が行き交う場所であったと思います。 ただその団地がいつの間にか変貌してしまっている […]
「点と線」 著 松本清張 松本清張さんの代表作ですね。 清張作品の中でも1,2位の人気を誇る作品です。 クリスティーの作品などにもいえることですけれど、後世に残る推理小説の共通しているのは、無駄なものがないということにつきますね。 謎に包まれた状況、ありえない状況を目の前に出されて、それを読者に追わせ、果たしてどうなるのかとドキドキさせつつも、後半に一気にほとんどの謎がクリアになっていくという、 […]
「プロジェクト・ファーザーフット」 著 ジョルジャ・リープ こういう話を読むとアメリカの底力を感じるというか、こういう面では日本よりもずっと進んでいるんだなというのを強く感じます。 アメリカで最も凶悪な町を舞台にしたドキュメンタリーですが、これはギャングの活動を追ったものではなく、ギャングになり、刑務所に送られて人生がメチャクチャになった男たちが自分の子どもに対してどう向き合えばいいのか、つまりど […]
「宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション 中」 著 松本清張 宮部みゆきさんの選ぶ松本清張傑作短編コレクションの第二弾ですね。 収録されているのは以下の作品です。 「遠くからの声」 「巻頭句の女」 「書道教授」 「式場の微笑」 「共犯者」 「カルネアデスの舟板」 「空白の意匠」 「山」 傑作と銘打っているだけあって、外れはないです。 やはり松本清張はすごいですね。 続けていくつかの作品 […]
「宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション 上」 著 松本清張 宮部みゆきさんが松本清張先生の傑作短編を選んでまとめているという、ファンにとってはこの上ない文庫シリーズです。 しかも、上・中・下と三巻もあるので、贅沢ですね。 今回はまず上巻です。 収録されている作品は、 「或る「小倉日記」伝」 「恐喝者」 「一年半待て」 「地方紙を買う女」 「理外の理」 「削除の復元」 「捜査圏外の条件 […]
「会長島耕作 著 弘兼憲史 島耕作がついに会長になりましたね。 この一連の物語でよいところは、島耕作が出世していくにあたって、その時々の役職の人がどのような仕事をしているのか、想像することが出来ることです。 まあ、普通に生きていたら課長か、せいぜい部長ぐらいの人が何をやっているのかは想像出来ますが、その先となると偉そうにしているぐらいしかわかりません。 それが会長なんて存在になると、まったく想像 […]
「ABC殺人事件」 著 アガサ・クリスティー アガサ・クリスティーの作品の中でも人気の高い、代表作の一つですね。 ミステリー用語でいうところのミッシング・リンクという手法の教科書的な作品といわれています。 確かに、無駄なくスルスルと読み進められ、騙されまいと思っていながらも、ああ、なるほど、そういうことか……と最終的に思わされてしまうところはさすがとしかいいようがありません。 細かいトリックに焦 […]
「そして誰もいなくなった」 著 アガサ・クリスティ アガサ・クリスティの名作ですね。 ミステリーの最高傑作の呼び名も高い作品です。 映画で観たことはあったのですが、改めて本で読んでみると確かにすこぶる面白かったです。 まずすごいなと思ったのは、無駄が全くないという点。 本当にスルスルと読めることが出来ました。 見ず知らずの人間が10人、離れ小島に呼び寄せられることで話が展開するのですが、圧巻なの […]
「寂しい丘で狩りをする」 著 辻原 登 ストーカやDV男とそれに怯える女性たちの話ですが、二十年以上前にこの内容を書いていますが非常に進んでいますね。 今でこそ、ストーカーやDVは悪いものだという一般認識がありますが、まだこの認識が甘かった時代に、それをしっかりと糾弾するかのように、こうした行為を行う人間を生々しく描いている点に好感が持てました。 物語は、レイプ被害に遭った敦子が加害者である押本 […]