打ち出された骨太方針 岸田首相の「新しい資本主義」に足りていないこと。

日本人の給料が上がらないのは「企業が渋る」から「骨太」打ち出した岸田首相が本当はすべきこと

岸田首相が「骨太方針」を打ち出しましたが、何か微妙な内容ですね。
新資本主義を打ち出して、格差の解消と賃金の倍層を謳っていたので、就任当初は期待していたのですが、正直ちょっとトーンダウンしたきた感があります。

何か、保守派勢力に気を遣っているのをすごく感じるんですよね。
まあ、参議院選挙が終わるまでは、目立った冒険はあえてしないということなのか、それとも円安とウクライナ問題のダブルパンチで現実に打ちのめされてしまったのか……。

ポイントとしては、高額な株売買に対する課税の強化ですね。
これは首相になるときに、公約のような形で言っていたと思うんですけれど、富裕層からの反発であえなくひっこめてしまっています。
個人的には、中長期的に株を所有し、それを売るという話での課税は強化せず、短期的に、あくまで会社の成長など関係なく、利益取得が目的でだけで得たものに対しては、課税を強化するべきだと思うのですが。

あと、皆さんが気になるところは、やはり賃金ですよね。
ていうか、日本経済の問題はもはやハッキリしているんですよね。一にも、二にも、好転させるには賃金を上げるしかないんです。
ただ、わかっているのに、政府はやっぱりお願いレベルのことしか出来ない。
ここは、アベノミクスから結局ほとんど変わっていないんですよね。

最低賃金のアップを社会保障としてではなく、経済対策として行い、1,500円とまでは言いませんが、1200~300円くらいにドカンと上げるくらいの必要があると思います。
当然、倒産する会社は増えるかもしれませんが、ずっとやるべきだったのにやってこなかった企業の統廃合を今こそやるべき時ではないでしょうか。

それと少子化対策。
これをやらなきゃ、国が亡びるってことがわかっているのに、効果的なことがほとんどできていない。
出産一時金を増やすと言っていますが、それはいいことですが、とてもじゃないですけれど、それでどうにかなる話でもありません。
個人的には、教育費、特に大学の無償化を望みます。
憲法を改正しないとこれが出来ないのはわかっていますが、これはこれをやることによって、子育て世代がお金を使うようになるので、経済にもプラスですし、絶対に少子化対策になります。
結局、そこを考えているから、第二子、第三子を考えられないと思っている人、かなりいると思います。
防衛費とか必要以上に増やさなくていいので、これこそ喫緊な話だと思うんですけれどもね。

とにかく新しい資本主義が実現できるよう、より効果的な政策を望みます。