ジャッキーが、サモハンが、ユン・ピョウが……あの頃の香港が大好きでした。

香港が「萎縮社会」になりつつある…多くの日本人が知らない「衝撃実態」

モノを好きに言えるという権利がどんなにありがたいものか、香港の今を見るととてもわかりますね。
自分が香港人だとしたら、自分の気持ちも素直に言えない社会に対して、絶望しか感じないと思います。ディストピア感、ハンパない感じですしね……

中国の全部が嫌いなわけじゃないんです。中国の文化とか興味ありますし、三国志にハマったときもありますし、今だって中国発のSFとかよく読みますしね。
でも、このモノが自由に言えないという社会の前提だけは、どうしても受け入れられません。

今の日本人だからこそ、戦前戦中のモノを言えない日本になんて、絶対に住みたくないと思いますしね。

子どもの頃、ジャッキー・チェンの映画をはじめとする香港映画が大好きでした。「燃えよデブゴン」とか「ミスターブー」とかもね。
でも、今やそのジャッキーもね……彼が昔演じていた役どころは皆、長いものなどには巻かれないヒーローだったはずなんですけれどもね……

どんなに偉かろうと、人の精神を蝕むのは暴力以外の何ものでもありません。
精神の自由を失うことは、人間性を失うことを意味します。

力で抑えつけるのではなく、対話を。
人が人であるために。